韓国大韓電気学会電力技術部門会と「分散型電源と電力品質」に関するシンポジウム
ソウル大学コンベンションセンター(2006年11月16〜17日)で開催
電気学会はこの度,日本側の電力技術懇談会(会長:種市健元電気学会会長)が韓国側の大韓電気学会電力部門会・韓国西部発電(株)と共同主催する「第4回日韓シンポジウム」に韓国電力公社と共に「主管」として参加した。
本シンポジウムは,2000年2月に日本早稲田大学で第1回日韓シンポジウムを開催して以来,2年に1度,日本と韓国の交互に開催しており,本年の第4回シンポジウムは韓国ソウル国立大学で「分散型電源と電力品質」をテーマに開催した。
両国共に監督官庁,電力会社,電機メーカ,大学,研究機関からトップを始め総勢86名の出席者を得て,エネルギー政策から系統連系や電力品質に至る技術的討論を行った。
電力の供給信頼度と経済性に関するワークショップの設置提案など積極意見もでた。
(日本側参加者)電力技術懇談会種市健会長(大会共同委員長,電気学会元会長),
資源エネルギー庁(新エネルギー等電気利用推進室)永見靖室長補佐,
早稲田大学岩本伸一教授,早稲田大学若尾真治教授他小計14名
(韓国側参加者)大韓電気学会電力技術部門会金建中会長(Chung Nam国立大学教授)
西部発電金鐘信社長(大会顧問),延世大学文永鉉教授(組織委員長)
西部発電趙禹璋発電處長(組織副委員長)
韓国電力公社邊(Byun,Gang)専務送変電本部長,ソウル大朴鐘根教授他
電力技術関係者(含大学・研究所)小計72名
(主要発表内容)2006/11/17日(金)
10:50〜11:20 西部発電社長金鐘信「韓国電気産業展望と環境保全」
11:20〜11:50 電力技術懇談会会長種市健「分散電源の現状と挑戦」
13:00〜13:30 産業資源部チームリーダー金榮三「韓国における新・再生エネルギー政策」
13:30〜14:00 エネ庁室長補佐永見靖「新エネルギーの普及政策と課題への取組み」
14:00〜14:30 三星物産部長趙星基「韓国における分散型電源市場と機会」
14:30〜15:00 早大若尾真治「日本における太陽光発電の研究動向」
15:10〜15:40 韓国電気研究院團長文英煥「分散型電源のインパクトと配電線品質分析」
15:40〜16:10 明電舎技師長舟橋俊久「マイクログリッド構成と最適制御システムの例示」
16:10〜16:40 韓国電力公社電力研究院主任研究員趙南勳「系統PQレベル測定考察」
16:40〜17:10 電力中央研究所上席研究員小林広武「分散電源電圧波及効果と対策」
(主要なコメント)
・韓国の電力事業環境は類似。資源極少。需要伸び鈍化(韓5→1%/2020)と競争激化。
・韓国電気事業の構造改革→経営効率向上の反面,利益率の低下・開発投資の減退懸念
・新・再生エネルギー開発必須…水力,風力,太陽光+潮力発電(Garorim480MW/2012年)
・IGCC 300MWパイロットプラント概算コスト:636BillionWon(826億円)本年12月〜8年間試運転
・海外ビジネス展開…ラオス,カンボジア,ベトナム(今回鄭副社長急遽出張先)水力開発に注力
・日韓協力提案…@新・再生エネルギー開発と普及,A発電所用運転保守技術(西部発電社長)
・海外ビジネス展開上での日韓協力で補完し合える事項を探り推進を計りたい(種市会長)
・日韓の「電気料金格差分析」…供給信頼度は同程度(停電19分間/年)なのに日本の方が
2.26倍高いのは経営効率の差なのか?共同調査をしてみたら良い。(南廷一顧問委員)
(会場でのスナップ写真)

第4回日韓シンポジウム開催会場のソウル大学コンベンションセンター内
日本側代表の種市健共同委員長(電力技術懇談会会長;左から4人目)を囲む
韓国側金建中大会委員長(大韓電気学会電力技術部門会会長;左から3人目)
と大会顧問金鐘信(西部発電社長;左から5人目)等韓国側役員

日本における分散型電源の現状と重要課題について講演する種市健共同委員長(東京電力顧問)

日本の「新エネルギーの普及政策と課題への取組み」と題して講演される資源エネルギー庁
新エネルギー等電気利用推進室永見靖室長補佐

「韓国における新・再生エネルギー政策」と題して講演される産業資源部金榮三チームリーダ