平成11年度のエネルギーワンダーランドは,電気学会の電力・エネルギー部門と,日本経済新聞社の主催で,平成12年2月5日(土)午後に,東京・青山のTEPIAホールで,約170名の参加者のみなさんを迎えて開催されました。
パネルディスカッションは,「考えてみよう!『電気の素(もと)いろいろ』」をサブタイトルとして,人工島「ワンダーアイランド」の新しい街づくりにあたって「電気の素」を何にしようかという設定で,市長と秘書とセールスパーソンたちのロールプレイを通して,風力発電や太陽光発電などのいろいろな新エネルギーの特色をわかりやすく解説しました。
また,国立極地研究所教授の渡辺興亜さんには,南極越冬隊長としての貴重な経験をもとにした,「南極から考える地球の環境変化」の講演をしていただきました。参加者のみなさんは,最後に行われたエネルギークイズまで熱心に聴き入っていました。
○日 時
平成12年2月5日(土) 13:30〜17:00
○場 所
TEPIAホール(東京・青山,地下鉄銀座線「外苑前」下車,徒歩4分)
○主 催
(社)電気学会 電力・エネルギー部門,日本経済新聞社
○協 賛
文部省(平成11年度文部省科学研究費補助金「研究成果公開促進費」研究成果公開発表(B)
電気事業連合会
(社)日本電機工業会
○参加者数
約170名
○運営組織
・顧 問
尾崎 之孝(総務副会長)
児玉 孝亮(総務理事)
石毛 克政(東京支部長)
・実行委員会
委 員 長
原沢 和彦(電力・エネルギー部門長,東京電力)
副委員長
村岡 泰夫(副部門長,電気学会)
雨谷 昭弘(副部門長,同志社大学)
委 員
山極 時生(部門総務担当,日立製作所)
合田 忠弘(部門会計担当,三菱電機)
臼田 修(部門監事,関西電力)
佐野 孝義(部門委員,電源開発)
中島 達人(部門委員,東京電力)
水野 公博(部門委員,古河電気工業)
盛田 明彦(日本経済新聞社)
特別委員
鈴木 浩(三菱電機)
堀 洋一(東京大学)
幹 事
坂中 好典(部門委員,東芝)
田垣 功昭(電気学会)
小林 知子(電気学会)
・出 演 者
総合解説
茅 陽一(慶応義塾大学)
パネリスト
中島 達人(東京電力)
熊田亜紀子(東京大学)
高本 学(日立製作所)
高橋 玲子(東 芝)
小柳 文子(成蹊大学)
浅田 規(富士電機総合研究所)
特別講演
渡辺 興亜(国立極地研究所)
総合司会
中根 直子(日立製作所)
○イベントの模様
13:30
開 場
13:30〜14:00
ビデオ上映「日本列島誕生ものがたり(なぜ少ないエネルギー資源)」
(電気事業連合会 制作)
開場から開演までの間にビデオを上映しました。日本列島の生い立ちを古代からひもときながら,日本にエネルギーが少ない理由や,今後のエネルギー開発への取り組みを紹介したものです。14:00〜15:30
「『ワンダーアイランド』は海に浮かぶ小さな無人島です。ここに新しい街をつくろうと新任の市長は考えました。街をつくるためには電気が必要です。市長は「電気の素」を何にしようか悩んでいます。さあ,みなさんも一緒に考えてみて下さい!」との総合司会の紹介で,パネルが始まりました。15:30〜15:40まず,新任市長が街づくりの構想を語り,市長秘書に「電気の素」の調査結果を報告させる形で,現在の日本のエネルギー事情と,新エネルギーの全体像を説明しました。つづいて,セールスパーソンたちの売り込みという形をとりながら,新エネルギーの中から「風力発電」,「太陽光発電」,「燃料電池発電」,「廃棄物発電」を取り上げて,発電のしくみや,実際にどのように使われているか,そして,ワンダーアイランドでの「電気の素」になるかどうかなどを解説しました。
このあと,市長と秘書からの素朴な疑問にセールスパーソンたちが答える形で,「電気の素」についてもっと詳しく解説しました。さらに,セールスパーソンどおしで長所短所を論じ合うことで,それぞれの問題点も紹介しました。市長は「電気の素」への理解は深まりましたが,どの「電気の素」がワンダーアイランドふさわしいのか,ますます悩んでしまったという想定を受けて,相談役として茅 陽一 慶応義塾大学教授が登場し,全体をまとめる総合解説を行いました。(パネルの模様はこちら)
15:40〜16:20
特別講演「南極から考える地球の環境変化」
渡辺 興亜さん(国立極地研究所教授,第29次・第35次南極観測越冬隊長を歴任)
南極の氷の中には数万年から数十万年も昔の地球の大気が閉じこめられていて,大昔の地球の様子を知ることができるそうです。南極越冬隊の経験をもとに,地球の環境変化についてやさしく解説いただきました。16:20〜17:00
エネルギーに関する問題を参加者のみなさんにクイズとして10問出題しました。参加者のみなさんは楽しみながらクイズに取り組んでいたようです。中には全問正解者には小さなお子さんもいて,会場は大いに盛り上がりました。参加者のみなさんのエネルギー問題への関心の高さがうかがえました。